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Side龍樹
「なんだよ…さっきの….」
俺は一人の屋上で、呟いた。
空は相変わらず綺麗な青空。
もう昼休み終了のチャイムも鳴ったってゆうのに俺は一人、この場所でサボっていた。
さっきのアイツの言葉が頭から消えない。
『龍樹は私のこと…好き…?』
………好きに決まってんだろ。
俺がお前のこと好きになって何カ月経ったと思ってんだよ…。
だけどあのとき好きだって言えなかったのは、俺が意気地無しだから。
あー、くそっ!!
俺だってとっとと伝えられてたら、こんなに苦労しねぇんだよ!
…けど、お前が俺がこの気持ちを伝えたら、お前が俺のそばにいなくなることが耐えらんねえんだよ……。
『….いまの忘れて….』
…….忘れることなんて、できねえよ…..。
そんなに悲しそうな、切なさそうな表情されたら忘れられるもんも忘れられねーんだよ…。