「…あ、そうだ…2人とも、今から銀の腕輪の詳しい説明をするから聞いて」


マルシャ村に向かう道の途中で私はふと話を切り出した


「銀の腕輪は、さっきも言ったけどもう一生外れない」


死ぬまで、一生
死んだら外れるらしいけど…ポロッと


「この銀の腕輪のことは世界中の大抵の人が知ってるから、勇者一行だっていう証明になるの。勇者の一行だって分かると多分少し位は歓迎して貰えると思うから殺されそうになったら腕輪を見してあげてね」

「殺されそうになるの?」

「狂暴な民族とかだとね」


村にいた人にきいたことがある
話しかけた瞬間に刺されそうになった、と


『ノア、私、歓迎サれるかな?』

「大丈夫よ、ユーリはもう勇者の仲間だから…ね」

『ホント!やったぁ!!』


…ユーリは羽がないから見た目は人間
だから、昔から能力を持っている人間だと言われ一部の人間達から気味悪がられていた