おーちゃんの家は木と葉っぱで出来ているけど、立派だ


「おーちゃん、お客って誰?」

『おお、来たか、ノア」


大地の精霊こと大主様おーちゃんは優しく目を細めた

精霊といっても、産まれたばかりの赤ちゃん精霊とか、私と同い年くらいの若い精霊とか、年寄りの精霊など大きさがでかいのも小さいのもいる
決して、可愛い精霊ばかりではないのだ

ちなみにおーちゃんは白髪に白いヒゲの年寄り精霊で、さっき現れた風の精霊は幼児の精霊だ


『ワシは薬草の様子を見に行くから、お客様の所に行きなされ』


そう言っておーちゃんは奥の部屋を指差した


「分かったよ。…あ、おーちゃん黄金色の茎の薬草、多分明日開花するから、収穫するなら今日だよ」

『お、おお、了解した。相変わらず凄いのぉ』


幼い頃から薬草の成長をずっと見てきた私はいつが収穫どきか分かる