ノアside.

振り返った先に立っていたのは1度見れば忘れない程の美少女
赤紫色の髪をポニーテールにした彼女は若干垂れ目の可愛いらしい顔立ちをしている…性格は激しいが…


「ユーリ…」

『行くなら、アタシも連れて行ってヨ!!』


ユーリは精霊の中でもおーちゃんに近い上位の精霊
大きさも年齢も私と同じ位の精霊で私の少ない友達の1人でもある


「ユーリ、ダメ、危ないし」

『アタシ、ノアが思っテルより強いヨ!』


精霊は持つ力が強ければ強いほど言葉を流暢に話すことが出来る

だから、おーちゃんは人間と同じように話せるしユーリは若干片言だけどほとんど話せるから強いことなんて分かっている


『ノア、お願い!アタシも…アタシだってノアや森を守りたいヨ!』


ユーリは私が傷ついていた時にいつも側にいてくれた
私のことは1番ユーリが知ってるし、ユーリのことは私が1番知ってる


「…分かったよ…、ユーリって言い出したら聞かないもんね」

『うん!聞かナいヨ!!』


そこ満面の笑みでいうことじゃない…