大主 side.


『大主…様…泣いテるノ…?』

『いや…ああ、大丈夫じゃ』


ノアが森を出て行った
それに対して泣いている訳ではない
いつかは出て行くだろうと思っていた


『ノアが、あんな事を言うなんてのう』

『それ…は、ワタし…も、ビックリ、した』


ノアに初めて会った時ノアは死にかけていた
人間など助けようとは思わなかった。
だがノアは何か普通の人間とは違う気がした


『あんなに、幼かったノアがのぉ』





「国も救わなきゃいけないみたいだし、それに……………ここのみんなの笑顔…守りたいし……」


そっぽを向いてそうボソっと呟いたノア


『大きくなったもんじゃ』


ノア、これからもワシらは1番にお前を思っておる
お主になら皆力を貸す
この国を救ってこい、ノア…