それになんだか、花の気持ちが伝わってくるような気がした。 あたしの胸に咲いたこの気持ちを、祝福してくれているみたい。 喜んでくれているの? ……ありがとう。 花が、答えるように優しく揺れた。 あたしにしか見えないその花が、愛しい。 あたしは微笑みながら、白く咲く花を見つめていた。