その日、


雪菜さんにいつも学校から事務所まで


お迎えしてもらってる。




だけど、今日は違った。




お迎えしてもらったことには、



変わりがないんだけど…




「社長が晴ちゃんに話があるって!」




「そうなんですか?」




「そうなんですか?って!!



なに、呑気なことを言ってるのよ!」




「え?


そんなに何かあるんですか?」



「うん!!

あの、社長が呼ぶのは相当よ。


しかも、晴ちゃんみたいなまだレッスン中の

子が呼ばれるんだもの。」




「そうなんですか!


じゃあ、今のうちに心構えしときますね。」



「そうしといて!

あー、私もドキドキするわー。」