絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②

あたしの命だけならまだいい。


でも、優也さんの命もかかっている。


あたしは写真の中でほほ笑む彩美を見た。


その瞬間、ズキンッと胸が痛む。


「とにかく、この中で守田彩美ちゃんと除く5人の候補を探しておこうか」


「5人全員をですか!?」


思わず声が大きくなり、あたしは慌てて自分の口を閉じた。


「そうだよ? クラス内で決めておいた方が朱里ちゃん自身が動きやすいだろう?」


「それは……そうですけど……。さすがに、クラス内から5人も生徒がいなくなると、大人たちだって怪しみ始めると思います」


「俺はそうは思わない」


キッパリとあたしの意見を否定する優也さん。


その目は真っ直ぐにあたしを見ていて、あたしは思わず視線をそらせてしまった。