プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

朝から幼なじみたちに会ったあとの土曜日のグラウンドを使っているのは、半面がサッカー部、もう半面を野球部。


内野のノックを終わらせ、外野のノックを打つ敦士が、ノックの合間、ふいにボール渡しをしていたあたしの方を振り返った。


「一輝のいいところって、どこだと思う?」

「は?なによ突然」


ブルペン、またの名を草むら、でみのるのボールを座って受けている一輝くんをちらりと見た敦士はあたしの質問には答えない。


「いいところはたくさんあるんじゃない?
顔もイケてるし、筋肉質なとこもあたし好みだし、あと優しいし性格もいいよね。一番は、一緒にいて退屈しなさそうなとこ?」


突然いいところって言われても困るけど、ひとまずパッと思いつくところを上げれば、茶髪パーマは眉をひそめた。


「そっちじゃねぇっつの。
野球の話だよ」

「なんだ、野球の話ね。
最初からそう言ってよ。
そーねー......」


ようやく話がかみあい、もう一度、投球練習をしている一輝くんたちの方を見る。


一輝くんがかっこいいのはいつもだけど、みのるも今日はいつもに増して気合いが入ってる。

理穂も今日コンパくるって言ったから?


一体何㎞出てるのか、どんな球種を投げてるのかここからだと分からないけど、今のみのるは誰にも打たれなそうな感じ。


そんな気迫のピッチングを見せるみのるのボールを受けて、立ち上がってナイスボール!とみのるに返球する一輝くんを見てから、それから敦士の顔を見た。