プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「そう?みどりちゃんは誰と付き合っても、一番距離が近いのはお兄ちゃんに見えたし、お兄ちゃんにとっても、そう見えたよ。

なんでみどりちゃんはお兄ちゃんと付き合わなかったの?みどりちゃんにとって、お兄ちゃんってそんなにナシだった?」

「ナシっていうか、秀はちがくない?
確かに昔のあたしはいろんな人と付き合ってたけどさぁ、誰でもいいってわけではなかったし。
秀は大事だけど、付き合ったりしたら、もう幼なじみじゃいられなくなる」

「そっか、それってお兄ちゃんとの関係を壊したくなかったからってこと?

......あ、もう電車きたからいかなきゃ。
ごめんね、今の話忘れて。みどりちゃんはもう好きな人できたんだもんね、今さらだよね」


なにやら意味深なことを言い残して、秀たちとともにようやくきた普通電車に乗るみこ。


あたしの乗るのは、もう五分あと。
みこたちに手を振ってから、一人になったホームで電車を待つ。


なんなのもう、秀といいみこといい、回りくどいんだから。

いつでも直球勝負のあたしとは違って、いまいちよく分からない兄妹だ。


あたしが秀と付き合わなかった理由?
誰と付き合っても、お互いが一番近かった?

それが何だって言うの。
ま、いいや、忘れろって言われたし、もう忘れる。

昔がどうあれ、もうあたしは一輝くんと出会っちゃったんだから。


回りくどいことかんがえるの大嫌いなあたしはそういう結論に達して、みこたちとは別方向行きの電車にのった。

二駅あとに、一輝くんも乗ってくる電車に。