プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「もうっ、みどりちゃんってば。
私、すごく嬉しかったんだよ」


率直な感想を言えば、お上品に私立銀月館の制服を着こなしているみこが、顔を真っ赤にしながらそう言った。


「えー、だって、弟のそんな話って聞きたくなくない?
てか、あいつ、そんな条件つけてないで、普通に告れって感じ」


俺が甲子園のマウンドで背番号1をつけれたら、彼女になってくれってアホか。


今時そんな告白イケてな......よく考えたら、あたしも一輝くんに同じようなこと言われたっけ。

同じようなこと言ってても、弟と好きな人の間には越えられない壁があるから、仕方ない。
弟キモい、好きな人嬉しい。


「それは、裕貴くんなりにケジメがあるんだよ。
私は裕貴くんなら、来年じゃなくても再来年でも、絶対エースになれるって信じてるから」


あたしにとってはムカつく弟でも、みこにとっては好きな人。乙女ってるみこを見てると、なんか複雑な気持ちになる。

幼なじみのみこが幸せになるのは嬉しいけど、相手が弟ってのが、ね。


「ふーん......、よかったね。
みこ、ずっと好きだったもんね」


信じて待ってる、とかあたしには全然理解できないけども。あたしなら何年どころか一ヶ月待つのでさえキツいから、もしも甲子園行けなくても、力技でゲットする予定だし?


それに、弟の恋バナはあんま知りたくないけど、小さい頃からずっと思いあってるじれったい二人が、ようやくくっつきそうで、あたしとしてはすっきりした。