プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「ああ!くっそ!マジで腹立つな!」


8回の守備が終わって、ベンチに返ってくるなり、敦士は乱暴にグローブを手から外して、ベンチに荒々しく座った。

いきなりマジギレの敦士にみんなは引き気味。

点取られたからってわけでもないだろうし、いきなりなにキレてんの?


「なにが?」


誰も声をかけないので、声をかけてみると、敦士は舌打ちをしてから、立ったままのあたしの方を見上げた。


「さっきの俺の打席、あいつわざと危険球投げてきやがった」

「はあ?なんでそんなこと、」

「二球連続で危険球投げてきた時に若干違和感は感じたんだよ、けどそれだけなら、なんも思わねぇ。
そのあとあいつ、ごめん大丈夫だった?なんつって、ニヤニヤしながら挑発してきやがった」


あー......、なるほど、完璧わざとだわ。

手元が狂ったにしては、裕貴がたんたんと投げてるから、どうもおかしいとは思ったのよね。

わざと危ない球投げさせて、敦士を挑発して打ち気にはやらせたとこに、気の抜けた超スローボールでタイミングずらして三振、と。

なんちゅーあくどい......。