プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「棒読みやめてくださいよー。地味に傷つく」


そっちこそ泣き真似やめてください、地味どころか派手にイラっとする。


「どうでもいいんだけど、敦士の打席の次からってどうなったか見てた?詳しく言ってみ?」

「え?まさか試合見てなかったんすか?」

「まさか!そんなわけないでしょ。
アンタが見てたかどうか確認のためよ。
分かったらさっさと言う!」

「はぁ......。
敦士先輩の次の三樹先輩がライト前ヒット、それから久保がセンター前ヒット、次がフォアボール、でさっきのデッドボールで押し出しの一点っすね」


あたしを疑いの目で見てくる森村から聞き出した情報を、こっそりスコアブックに書き込む。

よし、これでオッケー。ていうか......。


「押し出しで一点?マジ?
ボロボロだね」


ずいぶんとまあ......。

追加したのは一点で、まだうちが負けてることには変わりないんだけど、連打にフォアボールデッドボール。

内容だけ聞くとボロボロだ。

さっき秀がメガネくんに何て声をかけたのか、二人が何を話したのかまでは分からないけど、森村がアフレコしてた内容も、まんざら間違いでもないように思えてくる。


意外とああいうプライド高そうな名門校のピッチャーこそ、一回崩れたら一気なのかも。