プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

きっと周りのせいにすることなんて一切考えていなくて、今自分に持てる力でボールを投げることしか考えていない。

当たり前だけど、みんな真剣なんだ。
どっちも負けたくない、勝ちたいんだ。

あたしは一年以上みんなをずっと見てきて、どれだけがんばってきたか知ってるからうちのチームに勝ってほしいけど、どこもそれは一緒なんだ。

ちょっとでも気を抜いたら、この熱さに気持ちを持っていかれそうだった。


帽子をかぶっていないと、熱中症になりそうなくらいに、あつい球場。

もう顔の汗をぬぐうことも、みのるパパの表情をチェックすることも忘れて、負けないでと、ただそれだけを願いながら、試合を見守る。


そして迎えた最終回、9回表。

5-0から一回の攻撃で一気に逆転して、5-7でうちが二点リードしている。

この回の相手の攻撃で追いつかれなければ、その時点でゲームセット、勝利が決まる。

追いつかれたら、9回裏で追いつくか逆転するかしないと......。


二点リードで、流れ完全にこっちきてるっていっても、何が起こるのかが分からないのが最終回。


......お願いだから、何事もなく終わって。
ポンポンポーンってさっさとアウトとってよ?

途中まで外野手だった、今はマウンドに立つまだ一年生の彼には荷が重いかもだけど、ムリでもなんでもやってもらわなきゃ困る。