プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

満塁ホームラ......、ホームランじゃなくても長打コース。

そう、覚悟しかけた。


だけど、ライトに入っていたみのるがダイビングキャッチで打球に飛びついたことによって、それは阻止され、すぐにスタンドに、小さくどよめきが起きる。

その勢いで、みのるはグラウンドに倒れこんだけど、グローブをはめている左の手を高くあげて、ボールをしっかりと捕ったことをアピールした。

スリーアウトチェンジが宣告されると、スタンドからはさっきのどよめきよりももっと大きな声が上がる。

それは、わああっという大歓声と、今までディスられていたみのるを歓迎するもの。

さっきまで、みんなのなかでは、調子が悪くて途中で変えられたピッチャー、という認識でしかなかったのに。

たった一回のプレイで、たった一瞬で、こんなにもみんなの気持ちを変えてしまうから、野球はすごい。


攻撃にうつるため、仲間に声をかけられながら、笑顔でベンチに走っていくみのるを見ると、あたしまで嬉しくなる。

すごい、すごいよ。
やっぱり、みのるは本当は強いんだ。

途中まで緊張してたのか、確かに一人で野球やってた感はあったけど、いっかいマウンドを下げられても自暴自棄にならなかった。

まだ諦めてなかった、ちゃんと勝ちたいって気持ちはしっかりもってた。