プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「ほら、守備始まるみたいだよ。
見なくていいの?」


このオヤジどうしてくれようかとイライラしながらうつむいていたら、いつのまにかうちの守備が始まっていたらしく、パパに声をかけられ、はっと顔をあげる。


「見るよ、見る!見るに決まってるでしょ!」


このオヤジには腹立つけど、それで大事な試合を見過ごすなんて選択肢はあるわけない。


マウンドに立っているみのるが一球目から投げたボールは、大きくストライクコースを外れて、フェンスの高いところにガシャンと当たる。

球審が必要どころか誰がどう見てもボール。

ランナーいないからまだいいけど、ずいぶんなワイルドピッチ。


......チャンスを作った攻撃が無得点に終わった場合、上手く切り替えないと、そのすぐ次の守備に響いたりするんだよね。

みのるに限った話じゃないけど。


そのあとはストライクも入れるものの、結局ボールが先行して、フォアボールでノーアウトからのランナーを出した。