プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

甲子園のスコアボードにはヒットのところにランプがつく。

記録上はエラーじゃないかもしれないけど、あれはどう考えても、レフトスタート遅すぎ。


「九番ピッチャー榎本くん、背番号一」


一三塁という得点のチャンスだというのに、あまりの守備の穴に相手のピッチャーに同情していると、球場のアナウンスと共に入っていった背番号一をつけた背中を見る。

もうピッチャーのみのるまで打順が回ってきたんだ。

ピッチャーの自分を楽にするためにも、ここで先制点がほしいとこだよね。

甲子園定番の応援歌が演奏され、それに合わせた力強い野球部員の応援の声が聞こえるなか、みのるのパパを含めみんなが見守る。


その期待を一心に背負った状況で、みのるはあっけなく三球で見逃し三振した。これでスリーアウトチェンジ。

一塁三塁までランナー進めといて、二者残塁で結局得点できず。


......せめてバット振ろうよ。


まあね、そりゃこの状況で打てなかったのはちょっとアレだけど、みのるはピッチャーなんだから、そっちの方で力を発揮してくれたらいいんだよね。

若干のガッカリ感がグラウンドとスタンドに漂うのは否めないけど、守備にうつるまでの間に、なんとか気持ちを切り替えていた時。