プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「部活の方はどーよ?」


ありがとうと言ったことには特に何の反応もなく、敦士はジャージのポケットに手を突っ込む。


「部活?あれから3人入ってきたけど......、なに?
そんなこと気にして、アンタやっぱり野球好きなんじゃないの?」


好きじゃねーよとつぶやいて、そのままあたしに背を向けて体育倉庫を出ていこうとする敦士。


好きじゃないのに、わざわざ部活のこと気にしたりするの?この前だってわざわざ見に来てたし。


「敦士!
気になるんなら、自分で見にきたら?」


何を意地はってるのか知らないけど、絶対こいつは野球が好きなんだ。

なんとなくそう思ったあたしは、頑ななに野球を好きじゃないと言い張るその背中に声をかけた。


敦士みたいに上手い人が入ってくれたら、甲子園も近づく。それに......、こいつ意外とイイやつだし?


「おう、......気が向いたらいくわ」


あたしに背を向けたまま、けれど確かに敦士はそう言って手をあげた。