プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

相手のピッチャーはあんなに打たれてるのに最後まで一人でよく投げきった、裕貴打たれろってテレビの前から念を送ってたとクドクド言っても、ははっと笑ってかわすだけの幼なじみ。

例に漏れず、イヤミすぎる。


「今年の夏で最後だし、どうせなら春夏連覇を目指したい」


春夏連覇ねぇ......。

甲子園に出るだけでも世の中の野球部員からしたら夢のまた夢なのに、さすが天下の銀月館サマは目指すところが違う。

甲子園行きたい!優勝したい!じゃなくて、もはやそれが決定事項のように言う秀に、冷めた視線を送ってしまう。


「ていうかアンタ、ドラフト指名くるんじゃない?」

「うん、ここだけの話くると思う。
進学も就職も考えてないし、プロに進む以外視野にない」

「ここだけの話もなにも、誰もがそう思ってるでしょうよ......」


守らせたら、今年の選抜甲子園の盗塁阻止率ナンバーワンキャッチャー。

打たせたら、打率は五割越えホームランは五本。

よっぽど夏までにヘタレない限りは、一位指名じゃなくてもどっか一球団くらいは上位指名こなきゃおかしい。