プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

森村の方を一切見ないで歩いていたら、ようやく駅が見えてきた。

学校から近いはずなのに、こいつと一緒だとものすごい遠く感じる。


「でも俺、みどり先輩に出会ってから、他の女の子にちょっかいかけてないですよ!」

「ふーん......」

「えらいでしょ?
だからご褒美ください!」


ご褒美ご褒美!とキラキラした目であたしを見てくる森村は、なんか犬みたい。

しっぽがあったらはち切れんばかりに、いま振ってるよね。


「それ、なんかあたしに得あんの?
アンタが他の女にちょっかいかけてても、かけてなくても興味ないもん。どうでもいいし」

「うおお......きびしー!
でもそんなつれないとこも好きだっ」


どーんと地面に手をつける勢いで落ち込んでしまった森村を見て、思わず笑ってしまった。

ほんとこいつって素直っていうか、感情がコロコロ代わって見てて飽きない。


「あ!笑った!可愛い!
師匠、俺に厳しいこと言いながらも、笑ってくれるし、なんだかんだ俺の相手してくれてますよね!

てことは、少しは脈ありってことですか?」

「はあ?なんでそうなんの?
今のはくだらなすぎて笑っただけ。
アンタと付き合うぐらいなら、成田先生と不倫した方がマシ」


嬉しそうに聞いてくる森村を容赦なく切り捨てると、先生以下かーとまたまたズーンと落ち込む守村。

まあ見てて飽きないし、こいつと話すのも口で言うほど嫌なわけじゃないけど、恋愛対象ではないよね。