プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

あたしと同じようなことを一輝くんも思ったのか、興奮した様子でこちらに走ってきた。


「敦士先輩!野球部に入ってくれる気になったとですか!?今のボールすごかね!」

「だから、俺は野球はやんねっつの」


犬みたいにまとわりつく一輝くんを、冷たくあしらう敦士。

あたしの愛しの一輝くんは、それにもめげずに敦士に自分のグローブを手渡す。


「そんなこといわんと。
せっかく見にきてくれたんだし、キャッチボールでもやっていきませんか?」

「やんねーっつってんだろ。
ダセーんだよ、野球なんて」


敦士は吐き捨てるようにそう言うと、渡された茶色のグローブを思いきり地面に叩きつけた。


「ちょっとアンタ!一輝くんのグローブになんてことするのよ!」


もちろんダーリンのグローブを雑な扱い方されて怒り心頭のあたしは、グローブを拾ってから敦士に詰め寄る。

そんなあたしを無視して、その場から立ち去ろうとする敦士をとめようとしたけれど、あたしの腕を一輝くんがひいた。


「みどり先輩、よかですよ。
俺がちょっとしつこかったけんね」

「でも......」


あたしのダーリン一輝くんに雑な扱いしたってこと抜いても、グローブを地面に叩きつけるってちょっと許せないんだけど?