「......そう、ようやくつきまとうのやめてくれる気になったんだ?」

「底辺まで落ちた西川みどりなんて、誰も興味ないんだよ。じゃあな、孤独でみじめな残りの高校生活を楽しめよ」


心の底から見下したような視線をあたしに送ったあと、ストーカーメガネは店から出ていった。





底辺まで......、落ちた......。

そうかもね、好きな人にも好きでいてくれた人にも捨てられて、友達もいなくなったどころか、自分さえも見失ってる今のあたしにはその言葉がぴったりかも。


リョーコがあたしを引きずり落としてやりたいって言ってたっけ。

そう思ってた人がたくさんいたとしても、もう誰もあたしに興味ない。復讐や嫌がらせをする価値さえ、ない。



もう無理......っ、耐えられないよこんなの。

衝動的に一通のメールを送ってから、スマホの電源を落とした。