｢親身になってくれるのは嬉しいけど、もういいって。
それより、あたしたち付き合う？｣

｢え......？｣

｢一輝くんにも嫌われたし、友達もほとんど失った。
ここまで評判が下がれば、この学校ではもう誰もあたしのことを相手にしてくれない。

あたしには、もう、みのるしか......｣


男変えるペースが早いだの男好きだの、今までも散々言われてきたけど、ここまでみんなから軽蔑の視線を送られることはなかった。

学校中から軽蔑されて、最愛の人にも拒絶されて、もう限界。


自分を曲げてでも、とにかく誰でもいいから、頼りたかった。一人になりたくない。

ひとりは、イヤなの。


｢......あのさ、にっしーがこんな状況になってるのも僕のせいだし、責任は感じてる。

だからって、それはどうなの？｣


みのるならあたしを受け入れてくれると思ったのに、受け入れるどころか、みのるは厳しい視線をあたしに向ける。