プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「ここだけの話、一輝とみのるのどっちが上手かった?」

「はぁ?どっちがって......うわっ、サイテー。
いいの?それ聞くってことは、アンタも比べられるってことだけど。ちなみにアンタは」


周りに誰もいないのに、改まって声のボリュームまで落としたから、何かと思ったら。

敦士の言わんとすることをすぐに理解して、やつに軽蔑の視線を送っていると、あたしの言葉の途中で逃げ出す敦士。


「おおお......!あー!そういや、俺も数学で分からない問題あったんだ!俺も職員室行ってくるわ!

じゃあまたな!!!」


無駄に大きい声で宣言すると、敦士はさっきの女子たちよりも早いスピードで階段まで走っていった。


......まったく。
ちょっと頼りがいのあるやつだと思ったのに、相変わらずなんだから。


さあ、バカはほっといて勉強しよ。

勉強を始める前からすでにどっと疲れを感じながらも、図書室のドアを開けた。