プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

それにつられてあたしも足をとめ、一輝くんに向き合うと、一瞬で体が固まる。

一輝くんのあたしを見る目があまりにも冷たくて、これから何が起きるのか分かりたくないのに分かってしまったから。


「信じて......、ました。

みどり先輩が俺だけだって言うけん、その言葉が本当であってほしかったし、信じてた。
だけど今は、信じたくても信じられない。
嘘ばっかりじゃないですか。みのる先輩のこと以外にも、俺にたくさんの隠し事をしてる」


あたしの返事も待たずに一気に話す一輝くんにただ固まっていると、そんなあたしに追い打ちをかけるように、一輝くんはさらに言葉を続ける。


「閉じ込められたことも知らなかったし、何でみのる先輩に助けを求めたと?
俺を一番に頼ってほしかったのに。彼氏の俺を頼ってくれないどころか、何があったか話してさえくれなかった。
俺はそんなに頼りない男なんですか?」

「......一輝くん、ちがうよ、......ちがう。
そうじゃないの」


声を荒げるわけではないけど、静かな怒りを全身で現している一輝くんに、あたしができることと言えば、ただ首を横にふることだけだった。


今まで男を怖いなんて思ったことなかったし、どんな口喧嘩も負ける気なんてしなかったのに、それなのに。

今はこわくてこわくて仕方がない。

一輝くんがというよりも、この話の流れが。