プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

キタキタ。


五球目、ついに待ちかまえていたストライクゾーンにボールがきて、今まで散々焦らされていたバットをようやく振った。

打球は外野の頭を余裕で越えて、文句なしの場外ホームラン。

自分のチームのみんなにガッツポーズをしてから、ベースを一周する。


正々堂々と勝負に勝ったあたしは、こっそりマウンドにいる女に舌を出した。リョーコ、ざまあ。

性格の悪さとソフトの腕であたしに勝ちたきゃ、もっと本気でこいって話よ。






そして、試合もうちのクラスが勝利して、優勝を決めた。


「おーい、誰かこれ片付けて......、おっ、西川は確か体育委員だったな、体育倉庫に片付けてきてくれ」


勝利の余韻に浸るひまもなく、バットやらグローブやら使った道具をまとめて入れた箱を指す先生。


「え~。優勝したのに、あたしがやんなきゃなの?」

「何言ってんだ、お前は体育委員だろ」


文句を言ってみても、体育委員だからの一言で片付けられ、有無を言わさず先生に重たい箱を押し付けられて、仕方なしにそれを持つ。

くっそー、体育委員なんてなるんじゃなかった。


「ねぇ、誰か一緒に」

「にっしー、あとよろしくー」

「悪いねー」


手伝って、と言う前にそれを察知して逃げていくクラスメイト。

......友達がいのないやつらめ。