プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「無名のうちだからこそ、二人とも輝くってのもあるかもよ。強豪校にいたら、あんなにイキイキとプレーする二人は見られなかったかも」


敦士にしたってみのるにしたって、そもそも中学で野球はやめている。

だけど、よそのチームの秀に内部事情をベラベラ言うのもどうかと思ったので、やんわりとに留めておく。


秀は実力があるなら、名門校にいった方がプロも甲子園も行ける可能性が上がると思ってるんだろうけど、いや秀じゃなくたって大抵の人はそう思うだろうけど、そもそも大前提からして間違ってるんだ。


しっかりとバットをにぎり、打席に入るみのるをちらりと見てから、横にいる秀に視線を戻した。


「うちじゃなければ......、一輝くんがいなければ、きっと二人とも野球続けてなかった」

「え?」


秀の聞き返した声と同時に聞こえてきたのは、みのるがクリーンヒットを出したことを示す大きな金属音と、ベンチからの声援。


「そこが、一輝くんのすごいところなの」