プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

ポカンとしているみのるに、球場からはまだ聞こえてくる銀月館の応援の声。

試合はあとどれくらいなのか、そんなことが少し気にかかるけど、まだまだ言いたりない。

ぜんっぜん、言い足りない。


「ていうか!みのる勘違いしすぎ!
試合に負けたからって、みのるだけの責任じゃないの。
全部ピッチャーに責任負わせようなんて、誰も思ってない。そんなこと思ってるの、みのるだけだよ!

一回ホームラン打たれたからって、何?
ボッコボコに打たれたからって何なの?
打たれたら、その分取り返せばいいの!」

「そうですよ、みのる先輩!」


ん?

あたしが一方的にしゃべっていたはずだったのに、いきなりみのるのものではない声が割り込んできて、声が聞こえた方を振り向く。


「一輝くん」


いつのまにか一輝くんが真後ろにいて、ちらっと目を合わせると、一輝くんはあたしに白い歯を見せてから、みのるの方を向き直る。


「大丈夫です!
打たれたら、全部俺の責任です。
みのる先輩が悪いんじゃなくて、俺のリードが悪かったって、そう思っとってください。

プレッシャー感じる必要なんて、どこにもなかとです!
気楽にいきましょう!」


近くにいるのにこんなに大きい声出す必要あんのかってくらいに、大きな声を出してくれた一輝くんに耳がキンキンしたけれど。

シリアスなムードもプレッシャーも全部ぶち壊すかのように、今日一番の笑顔を見せる一輝くんに、あたしまで笑顔になる。