「あのさ、みのる......」
みのるに何か言葉をかけようと口を開くと、あたしの声を書き消すかのように、みのるが上から言葉をかぶせる。
「どれだけ野球が好きでも、どれだけ練習しても、みんながプロになれるわけじゃないし、絶対甲子園行けるわけでもない」
「まだそんなこと言ってんの?」
一番最初に会ったときみたいなことを、いきなりまた言い出したみのるにため息をつくと、みのるはぎゅっと拳を握って、そして。
「それなのに......、絶対甲子園行けるなんて保証ないのに、一輝はいきなり甲子園行こうとか言い出した。
しかも強豪校でもないこんな普通の公立で。どう考えたって、そんなの信じるやついないよ。それなのに、にっしーは本気でそれ信じてるし。
敦士は、あっさり野球やめたかと思えば、いきなりピッチャーやったり、また簡単に僕にはできないことやってみせる。
他の一年だって、夏前から比べれば格段に上手くなった。
みんな、超人過ぎるよ......。地方大会きてプレッシャー感じてる僕の方がおかしいみたいじゃないか......」
うつむいて声を震わせるみのるに、なんだか無性に腹が立つ。
こいつはどこまでひとりよがりなんだ。
「こわいんだ、また前みたいに情けないピッチングして、僕のせいで負けるんじゃないかって。
今日じゃなくたって、いつかみんなの夢を壊してしまうのがこわいんだ......」
あたしにとどめをさすかのように、極めつけの一言を放ったみのるには、もう我慢の限界。
みのるに何か言葉をかけようと口を開くと、あたしの声を書き消すかのように、みのるが上から言葉をかぶせる。
「どれだけ野球が好きでも、どれだけ練習しても、みんながプロになれるわけじゃないし、絶対甲子園行けるわけでもない」
「まだそんなこと言ってんの?」
一番最初に会ったときみたいなことを、いきなりまた言い出したみのるにため息をつくと、みのるはぎゅっと拳を握って、そして。
「それなのに......、絶対甲子園行けるなんて保証ないのに、一輝はいきなり甲子園行こうとか言い出した。
しかも強豪校でもないこんな普通の公立で。どう考えたって、そんなの信じるやついないよ。それなのに、にっしーは本気でそれ信じてるし。
敦士は、あっさり野球やめたかと思えば、いきなりピッチャーやったり、また簡単に僕にはできないことやってみせる。
他の一年だって、夏前から比べれば格段に上手くなった。
みんな、超人過ぎるよ......。地方大会きてプレッシャー感じてる僕の方がおかしいみたいじゃないか......」
うつむいて声を震わせるみのるに、なんだか無性に腹が立つ。
こいつはどこまでひとりよがりなんだ。
「こわいんだ、また前みたいに情けないピッチングして、僕のせいで負けるんじゃないかって。
今日じゃなくたって、いつかみんなの夢を壊してしまうのがこわいんだ......」
あたしにとどめをさすかのように、極めつけの一言を放ったみのるには、もう我慢の限界。


