プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

シリアスな雰囲気とは一転して、球場から聞こえてくる銀月館の声がうるさくて仕方ない。

みのるの声が聞き取りづらいから、ちょっと静かにしてくれないかな。

内心銀月館の応援に苛立ちながら、みのるの声を聞きもらさらないように、耳に全神経を集中させる。


「僕たちのチームは、今の星が丘みたいなチームで、エースの僕だけが引っ張ってるチームだったんだ。今のうちよりも悪いかな。敦士みたいな強打者も、一輝みたいな安心して任せられるキャッチャーもいなかったから。

それでも、最後の大会で全国いけてさ。
だからさ、思い上がってたんだよね。
僕さえ良いピッチングをすれば勝てるって、自分は実力があるって」

「......うん」


苦しそうなみのるに、聞いてるあたしの方が苦しくなる。
それでも最後まで聞かなくちゃいけない。

ここで一歩対応を間違えたらみのるはいなくなってしまうような気がするから。


「でも、そんなに甘くなんてなかった」

「......うん」


一段と表情が暗くなったみのるに、もうその先は聞かなくても、なんとなく想像がついた。