プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「みのるって、マジで繊細だよな」

「別に。その日の自分のピッチングの出来次第で試合だって左右されるんだ、緊張したって当然だろ」

「まぁな。分かるけどさ、元からピッチャーやってんだろ?それに、俺だって、」


何か言いたさそうにして、言葉をとめた敦士をみのるはじっと見ていた。それから、これで何度目になるか分からないため息をつく。


「そうだよね、敦士も県大会の準々決勝でも投げてるもんな。元からピッチャーやってる僕よりも、ずっと堂々としてた。そんなに僕が気に食わないなら、敦士が今日も投げたら?」

「はぁ?そんなこと言ってなくね?
なんでそうなんだよ、お前エースは渡さないとか言ってなかった?

つか、なんでそんなピリピリしてんだよ。
言いたいことあんなら、はっきり言えよ」


うーん、これはいよいよまずくなってきた。
そろそろ限界かも。

今まで様子を伺っていたけど、いい加減とめに入ろうと二人に近づく。


「言ったって敦士には分からないよ。
みんながみんな敦士みたいに能天気なやつばっかりじゃないんだ。敦士の悩みなんて、女の子のことと、毎日のTシャツのことぐらいだろ」

「は?どういう意味だよ」

「そのままの意味だけど」


みのるの腕をガッとつかんだ敦士。
怯みもしないで、無表情に敦士を見るみのる。

一触即発の二人の間に急いで割り込み、強引に二人を引き離す。


「ちょっと。なに考えてんのアンタら。
試合前だよ?はい、離れて離れて」