プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

十月中旬、高校野球秋季地方大会、初日。
---某地方球場、三塁側控え室。


星が丘はあれから順調に勝ち進み、県大会を優勝。
県ベスト4まで出ることのできる地方大会に出場を決めた。


そして、地方大会が始まった初日の今日から早速試合。
本日第2試合目の自分たちの試合に備えて、一試合目から控え室にみんなで待機しているけれど。

すぐそばにある三塁側ベンチや真上のスタンドからはガンガンとメガホンを鳴らす音や、応援の声、とにかくすっごい音。


「すっげーな......」

「人数多いとこってそれだけで強そうだよな」

「銀月館の攻撃長すぎない?」

「初戦から当たらなくて良かったよなー......」


すでに試合用ユニフォームに着替えた一年たち、三塁ベンチの方角をチラチラ見ながら小声でそんなことを話している。


一試合目の三塁側ベンチは、弟も通う、あの銀月館。
百人以上部員がいる銀月館はベンチがいっぱいなのはもちろん、スタンドの応援席にだってベンチに入れなかった部員がたくさんいるっぽい。

この球場、銀月館しかいないの?ってくらいの応援に、うちの一年がちょっと引いちゃってる。

ベンチの声聞いてると、対戦校が可哀想になるくらいに、一方的な試合やってるみたいだし。相手だって、少なくとも県ベスト4まで残ったチームだっていうのに。

これは五回コールドもアリかな。