プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

あれから、なんとか内巻きボブを帰すことに成功。

みんなも気を効かせたのか疲れてたのか、さっさと帰って、球場の入り口に取り残されたのは、あたしと一輝くん二人。


どちらともなく無言で球場から駅までの田舎道を歩く。


「......一輝くん」

「......はっ、はい!?」


今まであたしの様子をチラチラと伺っていた一輝くんに、急に声をかけると、なぜかビビる一輝くん。

なんか挙動不審だけど、やましいことでもあんのか。


「浮気したいなら、バレないようにするのがマナーだよ」

「えっ?」

「せめて浮気相手は校外でつくるとかしてよ。
今日のことがなくたって、近場で作ったらいつかバレるに決まってんじゃん。

だいたいね、愛人が本妻に接触してくるなんてルール違反なの。それともなに?あたしの方が愛人なの?」

「は......?」


一輝くんの方は一切見ずに、何の抑揚もつけずに早口で一気に言うと、すぐに理解できなかったのか一輝くんはきょとんとしている。

しかし一輝くんはすぐに理解したのか、あわててあたしの方を向いて、再び叫んだ。

だから、誤解です!って。