プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「あたしは全然いいんだけどね?
そういうの誰かに言ったりすると、すぐ噂になるっしょ?ほら、あたし学校では名が知られてるし。
だから、もし、あたしと付き合ってるって知られて、一輝くんが嫌な思いするようなら、あたしが彼女だってこと言わなくても、」


いいよ、とだんだん声が小さくなるのを自分でも感じながらうつむくと、一輝くんがきゅっとつないでいる手に力を込めた。


「嫌な思いなんてしてません。
好きな人と付き合ってるだけで、何も悪いことも恥ずかしいこともしてないけん、隠す必要ないです」

「うん、悪いことは、してないよね......」


だめだ、一輝くんまっすぐすぎる。
純粋過ぎる。

それを聞いて、ますます一輝くんにはさっきのことは話せないと思った。そもそも告げ口みたいなことはしたくないし、綺麗すぎる一輝くんにあんなドロドロとしたものを触れさせたくない。


「誰かに何か言われたんですか?」

「ううん、そういうわけじゃないよ。
ただ噂になってるみたいだから、一輝くんがからかわれたりしてないか心配になっただけ」


二人の間に隠し事はなし嘘はなし。

最初の約束を破るようで心が傷むけど、直接言われたわけじゃない。

嘘じゃ、ないから、そう自分に言い聞かせる。