プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「は?今なんて......」

「なにやってんだお前ら!
休憩中じゃねぇぞ!

敦士!ノックが終わったなら、投球練習してこい!
榎本は終わったみたいだぞ!
西川もボール集め終ったなら、さっさと他のとこ手伝ってこないか!」


敦士がうつむいたあたしの言葉を聞き直す前に、長いながーいボール集めをしていたあたしたちに、ついに高田っちの怒声が飛ぶ。

ノック打ってるはずなのに、高田っちって背中にも目ついてんの?


「はい!いま行きます!」


身内がコーチでやりづらいと思う敦士も、怖いもの知らずのあたしも、高田っちには逆らえない。

二人同時に腹から声を出すと、それぞれ別の場所へとグラウンドをかけていく。


暑い暑い夏休み、少しの休憩も少しの後悔も、思い出に浸ることも、高田っちの前では一切許されていない。