プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「とりまアレだ。
にっしーにゴミのように捨てられて傷心の俺の前に、アピってくる女がいたらフツー気になるだろ。
しかも相手は、あのミッチーだ」

「ゴミってアンタ」

「......今だから言うけど、俺にっしーのことマジで好きだったからな」

「......敦士」


熱気ムンムンの湯気まで見えそうな、セミの声がうるさいざわついたグラウンド。

急に敦士が真剣な目をしたもんだから、あたしまで一瞬時が止まったかのように息をするのを忘れてしまった。


「つっても、もうふっ切れてるけどな。
一輝とにっしーみて、もうムリだって分かったし。

ほら、前俺が遊びで付き合ったみたいなこと言ってたろ?
誤解されたままなのも気にさわるから、それだけ訂正しときたかっただけ。

にっしーは安心して一輝といちゃらぶしてろよ。
しかしアレだな、にっしーも俺を振るなんて見る目ねぇよな、今さら逃がした魚はデカかったって後悔しても遅いからな」

「......そうかもね」


ニッと笑った敦士を見て、思わずうつむく。


あたしには一輝くんしかいないけど、この先他の男に心が揺れることは絶対にないだろうけど、でも理穂が敦士にホレるのも分かる。

敦士は間違いなくいい男だ。