プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「ありがとうございましたっ!」


5ー0、うちのチームの完勝で試合が終わると、誰よりも早くフェンス裏にかけつけるうちのキャプテン。


「おいジジイ、はよ帰れ。黙って見てるだけっつったのに、約束とちがくね?」


敦士は息を切らしながらも、フェンスごしに真っ赤なジャージの人をにらみつける。


「敦士、目上の人に対してどんな言葉遣いだ」

「......帰って頂けませんか、おねがいします」


少しも動じず腕を組んでいるジャージ男に対して、敦士は苛立った様子を見せながらも敬語を使う。

どんだけ帰ってほしいの。
......まぁ、気持ちは分かる。

あたしだって、自分のパパがこんなだったら、色々キツい。てか、この人敦士パパ?


「敦士くんのお父さん?」

「いや、俺の祖父」

「えっ、マジ?若いね、おじいちゃん」


敦士おじいちゃんに頭を下げた理穂に、ため息をついて嫌そうにおじいちゃんをちらりと見た敦士。


おじいちゃんなんだ。

年が若く見えるというよりも、あのはりきり具合からてっきりパパかと思った。