プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「何?こんな雑誌見せて」


今月号は甲子園出場校の特集だっけ。
開かれたページには、銀月館の野球部員の集合写真、とベンチ入りメンバーのインタビュー。


それをざっと流し読みして、秀のところで目がとまった。


「今でも、夢、変わってないみたいですね」


一輝くんの言うように、将来はプロ入り最終的にはメジャー目指してます!と、秀のところに書かれていた。

小さい頃からの大切な人との約束なんです、と。


約束......。
そういえば、小学校に入る前。

あたし、将来はメジャーリーガーのお嫁さんになってアメリカで暮らしたい!
もし、秀がメジャーリーガーになれたら、秀のお嫁さんになってあげてもいいよ。

......そんなことを言ったっけ。


まさかそんなことを真に受けたわけじゃないだろうし、もしもそこまであたしのことが好きなら、もっと早く何か言ってきても良さそうなのに。

あたしに何も言ってこなかっただけじゃなくて、あいつだって普通に彼女作ってた。

......やっぱりあいつの考えはさっぱり読めない。


「そう、みたいだね......。
だけど、秀がメジャーリーガーになっても、お笑い芸人になっても、あたしには関係ないから」


きっとこれもいつもの冗談。
人をからかって楽しんでるんだ、あいつ性格悪いから。


小さい頃から嫌というほど一緒にいるのに、いまだに秀のことが分からない。

ため息をついて、パタンと雑誌を閉じた。