プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負

「一輝くん、一輝くん!
待ってってば!もう!
どうしてあんなこと言ったりしたの?」


ずっと呼びかけているのに、立ち止まってくれない一輝くんを追いかけて、バッティングセンターから少し離れたところでようやく追いついた。

もう、一輝くん足早いんだから。


逃げられないように、Tシャツの裾をぎゅっとつかむと、観念したように一輝くんは振り向く。


「先輩こそ、どうして賭けのこと言ってくれなかったと?
俺が加藤秀徳さんに勝てないと思ったからですか」


勝手にあんな約束をされて、怒っているのはあたしのはずなのに、なぜか一輝くんの方が怒っているように感じる。


「違うよ、そうじゃない。
そんな賭けしても無意味だから。
それにその時はまだ付き合ってなかったし、わざわざ言う必要ないと思ったからだよ」


明らかに不機嫌オーラを醸し出す一輝くんにきっぱり言い返すと、一輝くんは首を横にふってうつむいた。


「じゃあ、なんでさっきごまかしたんですか?
加藤さんがみどり先輩に告白したのは、結局本当のことだったのに。

やましいことがないなら、はっきり答えられるはずやけん」

「それは......」