「そんなこと言ったって、仕方なくね?
試合もやれねー、指導してくれる監督もいないときた。
いくらうちのブロックが参加校が少なくて、レベル低いっつても、今の星が丘が甲子園行けるほど甘くねーよ」
選手でもないのに一人熱くなっているあたしに若干引き気味の敦士は、外野手たちにカツをいれながら、あたしの顔を見る。
銀月館のいる、参加校の数も多くて、レベルも高い隣のブロックじゃなかったことだけが不幸中の幸いにしても、いくら隣の参加校の数の半分だからって、甲子園の道はそんなに甘くはない。それは、分かってる。
「そうだけどっ!なんとしてもアンタたちには甲子園いってもらわなくちゃ困るのよ!
キャプテンのアンタがそんなことでどーすんの。
そだ、アンタのパパとおじいちゃん、どっちも野球部の監督って言ってなかった?頼んだら、コーチとかしてもらえないの?」
入部する前に野球関係者といっていたことを思いだし、そう言ってみるけれど、家族の話題を出した途端、敦士は顔をしかめた。
あたしからボールを受け取り、ノックを打ちながらも、眉を寄せて難しい顔をする敦士。
「は?オヤジは他の高校の監督やってっから、そんなヒマねーし、ジジイはとっくに定年して現役離れてっぞ。
つか俺、野球また始めたって家族に言ってねぇかんな。
どっちも頼めねーよ」
「なんで言ってないのよ。
アンタのパパとおじいちゃん、野球好きなんじゃないの?
敦士がまた野球始めたって言ったら、喜ぶと思うけど」
野球部の監督であれば当然野球好きなはず、一回は野球やめた息子がまた野球始めたって聞けば嬉しいと思うから隠す必要もない、って単純に考えちゃったけど。
ことはそう単純ではないらしい。
敦士は、バットをにぎりしめ、言葉をつまらせた。
試合もやれねー、指導してくれる監督もいないときた。
いくらうちのブロックが参加校が少なくて、レベル低いっつても、今の星が丘が甲子園行けるほど甘くねーよ」
選手でもないのに一人熱くなっているあたしに若干引き気味の敦士は、外野手たちにカツをいれながら、あたしの顔を見る。
銀月館のいる、参加校の数も多くて、レベルも高い隣のブロックじゃなかったことだけが不幸中の幸いにしても、いくら隣の参加校の数の半分だからって、甲子園の道はそんなに甘くはない。それは、分かってる。
「そうだけどっ!なんとしてもアンタたちには甲子園いってもらわなくちゃ困るのよ!
キャプテンのアンタがそんなことでどーすんの。
そだ、アンタのパパとおじいちゃん、どっちも野球部の監督って言ってなかった?頼んだら、コーチとかしてもらえないの?」
入部する前に野球関係者といっていたことを思いだし、そう言ってみるけれど、家族の話題を出した途端、敦士は顔をしかめた。
あたしからボールを受け取り、ノックを打ちながらも、眉を寄せて難しい顔をする敦士。
「は?オヤジは他の高校の監督やってっから、そんなヒマねーし、ジジイはとっくに定年して現役離れてっぞ。
つか俺、野球また始めたって家族に言ってねぇかんな。
どっちも頼めねーよ」
「なんで言ってないのよ。
アンタのパパとおじいちゃん、野球好きなんじゃないの?
敦士がまた野球始めたって言ったら、喜ぶと思うけど」
野球部の監督であれば当然野球好きなはず、一回は野球やめた息子がまた野球始めたって聞けば嬉しいと思うから隠す必要もない、って単純に考えちゃったけど。
ことはそう単純ではないらしい。
敦士は、バットをにぎりしめ、言葉をつまらせた。


