教室に戻ってきても散々言われるだろうな。
今日はもう帰ろう。
「先生、早退させてください。」
たまたま通りかかった担任に申し出た。
「なんだ?具合悪いのか?」
「はい。ちょっと熱っぽくて。」
「そっか。なら保護者さんに連絡入れとくから。
気を付けて帰れよ。」
「ありがとうございます。
ではさようなら。」
荷物をまとめて帰る準備万端。
だったのに.........
「大原さ~ん、帰んの?」
上原さんに捕まってしまった。
「うん。具合悪いから。」
「ふ~ん。じゃあね。」
なんなのよ。時間返してよ。
「あ!そうそう一馬くんと何してたの?」
え。見られてた。
さっき声をかけてきたのは上原さんだったんだ。
「別に何も。」
「抱きしめてたの見ちゃったんだけどなあ~」
わざとクラスに響く声で言う。
「うそつかなくていいんじゃない?」
「そうだね。ごめんね。」
「あたしの一馬くんなんだけど。」
「え?」
「知らなかったの?彼女の気持ちすら考えないなんて最低。」
最低。さいてい。サイテイ。
この言葉が脳内をループする。

