駅までの道のりを送っていく事にした。
送らなくて良いと課長は行ったけど駅前のスーパーに用事があるからと強引に送ることにした。
少しでも一緒にいたいと願う乙女心がゆえのことだ。
それに、駅まで歩いて五分くらいの距離だからこれまで車でしか来た事のない課長に駅までの道を教えるより一緒に歩いた方が早い気がする。
「本当にすいませんでした。うちの家族強引だから。」
「いえ、僕の方こそ少々、飲み過ぎてしまいご迷惑を掛けました。」
ぽつりぽつりと話しながらゆっくり歩く。
もっと駅まで遠ければ良いのにな。
「あの…」
「なんですか、課長?えっ、もしかして気持ち悪くなってきたとか?」
「違います。」
二日酔いながらも冷ややかな視線は今日も冴えている。
「ですよね、どうかしました?」
「あの、僕、昨晩、桃原さんに何か話しました?」
あっ…
あの事?だよね。
正直に応えるべきか…
「その様子だと、やはり話したようですね。」
私が悩む顔を見て課長が言った。
「ぼんやりと記憶にあるんです。酔ってたとはいえ、桃原さんに話した事。」
「はい…聞きました。」
「そうですか。」
そのままどちらも何かを話すでもなく黙ってしまった。
すると、
「少し良いですか?」
と、課長が指差す方を見ると駅までの途中にある小さな公園だった。
送らなくて良いと課長は行ったけど駅前のスーパーに用事があるからと強引に送ることにした。
少しでも一緒にいたいと願う乙女心がゆえのことだ。
それに、駅まで歩いて五分くらいの距離だからこれまで車でしか来た事のない課長に駅までの道を教えるより一緒に歩いた方が早い気がする。
「本当にすいませんでした。うちの家族強引だから。」
「いえ、僕の方こそ少々、飲み過ぎてしまいご迷惑を掛けました。」
ぽつりぽつりと話しながらゆっくり歩く。
もっと駅まで遠ければ良いのにな。
「あの…」
「なんですか、課長?えっ、もしかして気持ち悪くなってきたとか?」
「違います。」
二日酔いながらも冷ややかな視線は今日も冴えている。
「ですよね、どうかしました?」
「あの、僕、昨晩、桃原さんに何か話しました?」
あっ…
あの事?だよね。
正直に応えるべきか…
「その様子だと、やはり話したようですね。」
私が悩む顔を見て課長が言った。
「ぼんやりと記憶にあるんです。酔ってたとはいえ、桃原さんに話した事。」
「はい…聞きました。」
「そうですか。」
そのままどちらも何かを話すでもなく黙ってしまった。
すると、
「少し良いですか?」
と、課長が指差す方を見ると駅までの途中にある小さな公園だった。



