お味噌汁をそれはもうお美味しそうに飲み干すと課長は
「本来ならばお父様にご馳走になったお礼とお詫びを申し上げる所ですが、まだお休みのようですので一旦、失礼させていただこうと思うのですが。」
「そんな、かしこまらないでください。主人には私から伝えておきます。あの様子じゃ今日はまともじゃ無いでしょうからね。」
と、お母さん。
「それではお言葉に甘えて。是非とも宜しくお伝えください。また改めてご挨拶に伺うと。」
「ええ、分かりました。確かに伝えますね。主人も課長さんの事、これまでの人とは違って気に入ったようですし、」
そこまで言うとハッとした顔をするお母さん。
「お母さんっ、これまでの…とか言わないでよ…」
もぉ、デリカシーがないんだから。
「あっ、そうよね。だけどお父さんがあんなにも嬉しそうだったから私もね、課長さんにお会いして本当に素敵な方で嬉しいのよ。どうぞ、料理もまともに出来ない娘ですけど、懲りずに仲良くしてやってください。」
「お母さん、一言多いよ。」
私がお母さんを睨むと課長が、
「はい、そのつもりです。確かに玉子焼きの形はイビツですが、味はお母様からしっかりと受け継がれてるようでとても美味しいですよ。」
とお弁当に入ってる私が作ってる玉子焼きの事を褒めてくれた。
何も言ってないのにやはり見た目で私が作ったのバレてたか。
だけど、一緒に食べてる時はそんな事一度も言わないのに。
初めて私の玉子焼き見た時、フリーズしてたのに。
ああ、もお、私ったら単純かも。
褒めてもらっただけで、料理教室に通おうかなんて思い始めてる。
「本来ならばお父様にご馳走になったお礼とお詫びを申し上げる所ですが、まだお休みのようですので一旦、失礼させていただこうと思うのですが。」
「そんな、かしこまらないでください。主人には私から伝えておきます。あの様子じゃ今日はまともじゃ無いでしょうからね。」
と、お母さん。
「それではお言葉に甘えて。是非とも宜しくお伝えください。また改めてご挨拶に伺うと。」
「ええ、分かりました。確かに伝えますね。主人も課長さんの事、これまでの人とは違って気に入ったようですし、」
そこまで言うとハッとした顔をするお母さん。
「お母さんっ、これまでの…とか言わないでよ…」
もぉ、デリカシーがないんだから。
「あっ、そうよね。だけどお父さんがあんなにも嬉しそうだったから私もね、課長さんにお会いして本当に素敵な方で嬉しいのよ。どうぞ、料理もまともに出来ない娘ですけど、懲りずに仲良くしてやってください。」
「お母さん、一言多いよ。」
私がお母さんを睨むと課長が、
「はい、そのつもりです。確かに玉子焼きの形はイビツですが、味はお母様からしっかりと受け継がれてるようでとても美味しいですよ。」
とお弁当に入ってる私が作ってる玉子焼きの事を褒めてくれた。
何も言ってないのにやはり見た目で私が作ったのバレてたか。
だけど、一緒に食べてる時はそんな事一度も言わないのに。
初めて私の玉子焼き見た時、フリーズしてたのに。
ああ、もお、私ったら単純かも。
褒めてもらっただけで、料理教室に通おうかなんて思い始めてる。



