しかしながら……
さっきからずっと黙り込んだ課長。この沈黙、さあ、どうしよう。
もう私としてもすっかり涙も引いちゃったし、これ以上ここにいても…だよねぇ。
「あのぉ…そろそろ私、失礼しようかと…」
何となくこの場の空気に耐えられなくて引き上げようとしたら
「待って。」
えっ、腕掴まれた…
「な、何するんですか?」
つい挙動不審になる。だってそうでしょ?なんで課長に腕を掴まれなきゃなの?なのに課長ときたら逆に呆れ顔で言ってくる。
「桃原さん、僕に気があるんですよね?」
「えっ、ああ、まぁ……」
面と向かって言われると言いにくい。
「ああ、まぁ?なんですか、その曖昧な受け答えは。桃原さんこそ僕の事が好きなのかそうでないのか今一度ハッキリしてもらいたい。」
「す、す、好きですよ。」
そのまま石にされるんじゃないかってくらいの迫力ある威圧感になんとも間抜けな感じで告白。
こうなってくるとムードも下手くれもない。
「それは本気なの?」
「本気って、そうですけど。」
「だけど、僕の何を知ってるんです?何を見て、何を知り本気で好きだと言ってるんです?」
「そんな事、言われても…」
「結局、その程度なんでしょ、君が言う好きと言うのは。」
「そんな事ないです。私、課長の事、ちゃんと知ってます。だって側でいつも見てますから…。」
確かに初めは課長のその整った容姿に目を奪われたけど一緒の課になって側で働くようになってから課長の色んな面を知る事が出来たから。
「確かに君はこそこそと僕の事を見てますもんね。」
「えっ。」
「バレてないとでも?」
仕事には厳しくいつだって冷静沈着な課長だけどこんな風に苛ついた感情を出して言うなんて……驚きと戸惑いで言葉を返す事が出来ない。
「結局、君も見た目で僕の事を気に入ったんでしょ?それで勝手に理想を押し付けいざ、付き合ってみたらこんなはずじゃなかったとあっさり心変わりをする。」
さっきからずっと黙り込んだ課長。この沈黙、さあ、どうしよう。
もう私としてもすっかり涙も引いちゃったし、これ以上ここにいても…だよねぇ。
「あのぉ…そろそろ私、失礼しようかと…」
何となくこの場の空気に耐えられなくて引き上げようとしたら
「待って。」
えっ、腕掴まれた…
「な、何するんですか?」
つい挙動不審になる。だってそうでしょ?なんで課長に腕を掴まれなきゃなの?なのに課長ときたら逆に呆れ顔で言ってくる。
「桃原さん、僕に気があるんですよね?」
「えっ、ああ、まぁ……」
面と向かって言われると言いにくい。
「ああ、まぁ?なんですか、その曖昧な受け答えは。桃原さんこそ僕の事が好きなのかそうでないのか今一度ハッキリしてもらいたい。」
「す、す、好きですよ。」
そのまま石にされるんじゃないかってくらいの迫力ある威圧感になんとも間抜けな感じで告白。
こうなってくるとムードも下手くれもない。
「それは本気なの?」
「本気って、そうですけど。」
「だけど、僕の何を知ってるんです?何を見て、何を知り本気で好きだと言ってるんです?」
「そんな事、言われても…」
「結局、その程度なんでしょ、君が言う好きと言うのは。」
「そんな事ないです。私、課長の事、ちゃんと知ってます。だって側でいつも見てますから…。」
確かに初めは課長のその整った容姿に目を奪われたけど一緒の課になって側で働くようになってから課長の色んな面を知る事が出来たから。
「確かに君はこそこそと僕の事を見てますもんね。」
「えっ。」
「バレてないとでも?」
仕事には厳しくいつだって冷静沈着な課長だけどこんな風に苛ついた感情を出して言うなんて……驚きと戸惑いで言葉を返す事が出来ない。
「結局、君も見た目で僕の事を気に入ったんでしょ?それで勝手に理想を押し付けいざ、付き合ってみたらこんなはずじゃなかったとあっさり心変わりをする。」



