席に戻ると課長は他部署の人と会議でいなかった。
課長、急いでるなら先に行ってくれても良かったのに。しかし、いつも忙しいよね。よく、今までお昼ご飯大して食べなくて持ってたよね。
「桃原さん、いつになったらお弁当作ってきてくれるんですか?」
突然、隣から話しかけてくるのは乾くんだ。
「えっ、ああ、それね。」
ここの所、乾くんが担当している仕事が忙しくロクに顔も合わさなかったんだけどなぁ。
「ああ、それねって完全に忘れてたでしょ?」
「いや、覚えてた、よ?」
「よく言うよ。課長には毎日、手作り弁当作ってきてるじゃないですか。俺が何も知らないとでも?ぶっちゃけ、どうなんです?付き合ってるんですか?」
「えっ、な、なによ。仕事中だよ。そんな事、突然言われても。」
「わっかりやす。」
「いや、だから誤解だってば。まだそんなんじゃないもん。」
「へぇ、まだって事はこれからって事ですか?」
「えっ、いや、違うって。」
爽やかイケメンの乾くんがうちのお母さんに見えてきたのは気のせいか?
「まぁ、課長が相手なら仕方ないっすね。俺、勝ち目のない勝負しないんで。その代わり、今晩、飯付き合って貰えます?」
「ご飯?乾くんと?」
「詳しい事聞かせて貰わなきゃ、納得出来ません。だって俺、桃原さん、狙ってたもん。」
「う、嘘っ。」
「しっ、声大きいですよ。」
いけない。驚きのあまり大声出しちゃった。
「兎に角、今日、仕事終わったら付き合って貰いますから。良いですね?」
言いたいことだけ言うとデスク上のパソコンに目を向ける乾くん。
ちょっと待ってよ。
乾くんが私を狙ってた?
狙ってたの命じゃないよね?
実は秘密組織の凄腕スナイパーだとか?
いやいや、アホな妄想止めて現実見ようよ私。
確かに、乾くんとは共通項もあったり歳も近いから話しやすいとは思ってたけどさぁ。
はぁ……仕事どころじゃないよ。
課長、急いでるなら先に行ってくれても良かったのに。しかし、いつも忙しいよね。よく、今までお昼ご飯大して食べなくて持ってたよね。
「桃原さん、いつになったらお弁当作ってきてくれるんですか?」
突然、隣から話しかけてくるのは乾くんだ。
「えっ、ああ、それね。」
ここの所、乾くんが担当している仕事が忙しくロクに顔も合わさなかったんだけどなぁ。
「ああ、それねって完全に忘れてたでしょ?」
「いや、覚えてた、よ?」
「よく言うよ。課長には毎日、手作り弁当作ってきてるじゃないですか。俺が何も知らないとでも?ぶっちゃけ、どうなんです?付き合ってるんですか?」
「えっ、な、なによ。仕事中だよ。そんな事、突然言われても。」
「わっかりやす。」
「いや、だから誤解だってば。まだそんなんじゃないもん。」
「へぇ、まだって事はこれからって事ですか?」
「えっ、いや、違うって。」
爽やかイケメンの乾くんがうちのお母さんに見えてきたのは気のせいか?
「まぁ、課長が相手なら仕方ないっすね。俺、勝ち目のない勝負しないんで。その代わり、今晩、飯付き合って貰えます?」
「ご飯?乾くんと?」
「詳しい事聞かせて貰わなきゃ、納得出来ません。だって俺、桃原さん、狙ってたもん。」
「う、嘘っ。」
「しっ、声大きいですよ。」
いけない。驚きのあまり大声出しちゃった。
「兎に角、今日、仕事終わったら付き合って貰いますから。良いですね?」
言いたいことだけ言うとデスク上のパソコンに目を向ける乾くん。
ちょっと待ってよ。
乾くんが私を狙ってた?
狙ってたの命じゃないよね?
実は秘密組織の凄腕スナイパーだとか?
いやいや、アホな妄想止めて現実見ようよ私。
確かに、乾くんとは共通項もあったり歳も近いから話しやすいとは思ってたけどさぁ。
はぁ……仕事どころじゃないよ。



