「ブラサン、1箱。」
「はっ?」
「だから、ブラックサンダー1箱で見なった事にしてやるん。」
「なに、調子に乗ってんのよ。」
「へぇ、じゃあ、パピーとマミーに言うよ?」
く、悔しい……
「10個もあれば良いでしょ?」
「パピー居るかなぁ。」
わざとらしくスマホを目の前で取り出すマサル。
「わ、わかったから。今、電話するの止めて。そこのコンビニにある?」
「まいどありぃ。姉ちゃん、大好きっ。」
「こら、抱きつくな。キショいわ。」
ったく。ほんと昔からマサルは調子がいいんだから。
私もムカつきながらも6つも離れてる弟をつい甘やかしてしまうところもある。
にしてもブラックサンダー1箱っていくらするのだ?大人買いじゃん。まぁ、両親に話される事を思うと口止め料としては安いものだけどね。
「っで、マサルはどこか遊びに行ってたの?」
「姉ちゃんの後をずっと付けてた。」
シレッというマサル。
「は?ほんとに?嘘でしょ?」
だって、確か、私が出掛ける時、みんな既に出掛けていなかったよね。
「うん。嘘。」
「こら、嘘つくな。」
「めんごりん。姉ちゃんキョドると面白いもん。」
「面白いって年上をからかうな。っで、ほんとにあんたは何してたの?」
「ん、俺っち、デート。」
「えっ!」
「声、でかいよ、姉ちゃん。」
「ご、ごめん。あんた、彼女いるの?」
「ん?特定なのはNothingぅ。」
いちいち、苛つく話し方すんなっ、このゆるゆる大学生がっ。と叱りたい気持ちをぐっと堪える。色々面倒だからね。
「ねぇ、特定なのはいないってそうじゃない不特定多数な子はいるってこと?」
「姉ちゃん、俺、モテるん知らんとですか?」
なに、その胡散臭いキメ顔は。
「あっ、あったあった、すいませぇーん、これ箱でないですかぁ?」
駅前のコンビニに入るやいなや、マサルは慣れた様子でブラックサンダーの在り処を見つけ、そして店員さんに声を掛けた。
「はっ?」
「だから、ブラックサンダー1箱で見なった事にしてやるん。」
「なに、調子に乗ってんのよ。」
「へぇ、じゃあ、パピーとマミーに言うよ?」
く、悔しい……
「10個もあれば良いでしょ?」
「パピー居るかなぁ。」
わざとらしくスマホを目の前で取り出すマサル。
「わ、わかったから。今、電話するの止めて。そこのコンビニにある?」
「まいどありぃ。姉ちゃん、大好きっ。」
「こら、抱きつくな。キショいわ。」
ったく。ほんと昔からマサルは調子がいいんだから。
私もムカつきながらも6つも離れてる弟をつい甘やかしてしまうところもある。
にしてもブラックサンダー1箱っていくらするのだ?大人買いじゃん。まぁ、両親に話される事を思うと口止め料としては安いものだけどね。
「っで、マサルはどこか遊びに行ってたの?」
「姉ちゃんの後をずっと付けてた。」
シレッというマサル。
「は?ほんとに?嘘でしょ?」
だって、確か、私が出掛ける時、みんな既に出掛けていなかったよね。
「うん。嘘。」
「こら、嘘つくな。」
「めんごりん。姉ちゃんキョドると面白いもん。」
「面白いって年上をからかうな。っで、ほんとにあんたは何してたの?」
「ん、俺っち、デート。」
「えっ!」
「声、でかいよ、姉ちゃん。」
「ご、ごめん。あんた、彼女いるの?」
「ん?特定なのはNothingぅ。」
いちいち、苛つく話し方すんなっ、このゆるゆる大学生がっ。と叱りたい気持ちをぐっと堪える。色々面倒だからね。
「ねぇ、特定なのはいないってそうじゃない不特定多数な子はいるってこと?」
「姉ちゃん、俺、モテるん知らんとですか?」
なに、その胡散臭いキメ顔は。
「あっ、あったあった、すいませぇーん、これ箱でないですかぁ?」
駅前のコンビニに入るやいなや、マサルは慣れた様子でブラックサンダーの在り処を見つけ、そして店員さんに声を掛けた。



