けれど、卑怯な僕に、やはり天罰が下った。
初めて人をちゃんと好きになったと言うのに、それは呆気なく終わりを迎えた。
バレンタインの日、彼女と約束をしていたのにも関わらず、僕は婚約者と会っていた。
婚約者からどうしても話したい事があると言われ少しなら時間を取れるだろうと急遽、会うことにしたのだ。
僕自身も彼女への思いに気づいた以上、婚約者にその思いをちゃんと話そうと思っていたので丁度良いと思っていたから。
婚約者の話は実は心に決めた人がいるとの事だった。
それを聞いて初めて気付いた。
そっか、そうだな。僕は自分の事ばかり考えていて婚約者の気持ちなんて考えていなかった。
当然、婚約者である彼女にも彼女の思いというものがある訳で。
僕は考えた。何とか全てが上手く行く方法は無いものかと。
そう思うものの父の会社の事を思えば受け入れるしかないのか…。
けれど、この時の行動が結果、彼女を不安にさせ追い詰めてしまった。
彼女は何らかで僕が他の誰かと会っていた事を知ってしまったのだろう。
僕に婚約者がいる事を知った彼女はその場から走りさってしまった。
僕自身も結局、彼女を追いかけることが出来なかった。
ただ呆然とするばかりで。
僕は漸く自分のしていた事の重大さに気付き動揺していた。
それからと言うもの、僕は当然ながら彼女に避けられるようになった。
当たり前だと思う。仮でも付き合ってる男に婚約者がいたならそうなってしまうだろう。
事情があるとは言え、二股掛けられていた訳だから。
それに今更僕が何を言っても彼女を傷付けたと言う事実は変わらない。
初めて人をちゃんと好きになったと言うのに、それは呆気なく終わりを迎えた。
バレンタインの日、彼女と約束をしていたのにも関わらず、僕は婚約者と会っていた。
婚約者からどうしても話したい事があると言われ少しなら時間を取れるだろうと急遽、会うことにしたのだ。
僕自身も彼女への思いに気づいた以上、婚約者にその思いをちゃんと話そうと思っていたので丁度良いと思っていたから。
婚約者の話は実は心に決めた人がいるとの事だった。
それを聞いて初めて気付いた。
そっか、そうだな。僕は自分の事ばかり考えていて婚約者の気持ちなんて考えていなかった。
当然、婚約者である彼女にも彼女の思いというものがある訳で。
僕は考えた。何とか全てが上手く行く方法は無いものかと。
そう思うものの父の会社の事を思えば受け入れるしかないのか…。
けれど、この時の行動が結果、彼女を不安にさせ追い詰めてしまった。
彼女は何らかで僕が他の誰かと会っていた事を知ってしまったのだろう。
僕に婚約者がいる事を知った彼女はその場から走りさってしまった。
僕自身も結局、彼女を追いかけることが出来なかった。
ただ呆然とするばかりで。
僕は漸く自分のしていた事の重大さに気付き動揺していた。
それからと言うもの、僕は当然ながら彼女に避けられるようになった。
当たり前だと思う。仮でも付き合ってる男に婚約者がいたならそうなってしまうだろう。
事情があるとは言え、二股掛けられていた訳だから。
それに今更僕が何を言っても彼女を傷付けたと言う事実は変わらない。



