「これからだね、あんたも三鬼も。」
「はい。本当に雉原さんや乾くんには何かとお世話になってしまって、ありがとうございます。」
「別に私は何もしてないわよ。」
そう言いながらまた柿の種をポリポリ食べる雉原さん。
何となく雉原さん照れてる。初めはただただその女王様っぷりに圧倒されるばかりだったけど、雉原さんなりの優しさと言うのが理解出来るようになって来た気がする。ほんの少しだけどね。
あの課長に対等にいや、もしかするとそれ以上に怒鳴りつけて意見できるのは最早、女王様しかいないのではと思う。
前はそんな課長と雉原さんの距離感に嫉妬もしたけれど、今は素直に感謝出来る。雉原さんがいてくれて良かったなって心から思える。
そして、ただの後輩でしかなかった乾くんにも何かと助けてもらった。
苦しい時、辛い時に声を掛けてくれたこと、本当に有り難かった。
おまけにチョコの作り方まで教えてもらったり。
人の事には積極的な乾くんの背中を今度は私が押す番だな。
乾くんと雉原さんの顔を交互に見ては密かに決意する。
「なによ?」
「なんですか?」
二人が怪訝な顔して私を見る。
「えっ、えっと…私、二人の事、大好きです。これからも仲良くしてください。」
と言って頭を下げると、二人が大笑いしだした。
「な、なんですか。人が真面目に言ってるのに。」
「ああ、悪い悪い。あんた、ほんっと可愛いやつだね。私もモモの事、大好きだよ。三鬼なんかに渡したくないくらいだよ。うち、部屋余ってるしここに住んだっていいんだよ。」
「お、お、お気持ちだけで…。」
軟禁…と言う言葉が私の頭の中でリフレインしている。
「桃原さん、僕はいつだってウェルカムですよ。三鬼課長と上手くいかなければ、僕がいつだってお相手を。」
「馬鹿、なに言ってんのよ。二番目じゃ駄目って言ったじゃない。乾くんもチャラけてないで決める時は決めなさいよ。」
今ばかりは先輩風を吹かせて言う。
癒し系イケメンの後輩は肩を竦め
「じゃあ、固まったチョコをどうぞ一番好きな人の元へさっさと持ってってください。」
そう言って冷蔵庫からクランチを乗せたトレイを出した。
「はい。本当に雉原さんや乾くんには何かとお世話になってしまって、ありがとうございます。」
「別に私は何もしてないわよ。」
そう言いながらまた柿の種をポリポリ食べる雉原さん。
何となく雉原さん照れてる。初めはただただその女王様っぷりに圧倒されるばかりだったけど、雉原さんなりの優しさと言うのが理解出来るようになって来た気がする。ほんの少しだけどね。
あの課長に対等にいや、もしかするとそれ以上に怒鳴りつけて意見できるのは最早、女王様しかいないのではと思う。
前はそんな課長と雉原さんの距離感に嫉妬もしたけれど、今は素直に感謝出来る。雉原さんがいてくれて良かったなって心から思える。
そして、ただの後輩でしかなかった乾くんにも何かと助けてもらった。
苦しい時、辛い時に声を掛けてくれたこと、本当に有り難かった。
おまけにチョコの作り方まで教えてもらったり。
人の事には積極的な乾くんの背中を今度は私が押す番だな。
乾くんと雉原さんの顔を交互に見ては密かに決意する。
「なによ?」
「なんですか?」
二人が怪訝な顔して私を見る。
「えっ、えっと…私、二人の事、大好きです。これからも仲良くしてください。」
と言って頭を下げると、二人が大笑いしだした。
「な、なんですか。人が真面目に言ってるのに。」
「ああ、悪い悪い。あんた、ほんっと可愛いやつだね。私もモモの事、大好きだよ。三鬼なんかに渡したくないくらいだよ。うち、部屋余ってるしここに住んだっていいんだよ。」
「お、お、お気持ちだけで…。」
軟禁…と言う言葉が私の頭の中でリフレインしている。
「桃原さん、僕はいつだってウェルカムですよ。三鬼課長と上手くいかなければ、僕がいつだってお相手を。」
「馬鹿、なに言ってんのよ。二番目じゃ駄目って言ったじゃない。乾くんもチャラけてないで決める時は決めなさいよ。」
今ばかりは先輩風を吹かせて言う。
癒し系イケメンの後輩は肩を竦め
「じゃあ、固まったチョコをどうぞ一番好きな人の元へさっさと持ってってください。」
そう言って冷蔵庫からクランチを乗せたトレイを出した。



