会社に行くと課長はもう席に着いていた。昨日の事を思い出すと何となく気不味い。
「お、はよう…ございます。」
「おはようございます、桃原さん。昨日は遅くまで残業ご苦労様。」
こちらの様子は全く無視でデスクにあるパソコンの画面から顔を上げることもなく言う課長。
冷たっ。
そりゃ、課長はいつもこんな感じのクールな人だけど、昨日の今日でそれはないんじゃないの?
もしかして、昨夜の事って全部夢だったとか?
まさかの夢オチ?
いや、そんな事はない。
そっと唇に触れてみる。
未だ微かに残る課長の唇の感触。
うわっ、ダメだ。顔が熱い。赤面してくる。
こんな事では課長になんて言われるやら。
そっと課長を盗み見るとーーー
表情一つ変えるわけもなくキーボードを叩いている。
しかも今日はいつもより更にスピードが早い気がする。
本当にこのまま何もなかった事にされるんだろうか?
私だけが一人、テンパっててバカみたいじゃない。
ダメだ、ダメだ。こんな事じゃ課長に本当に叱られちゃうよ。集中だ。
私はデスクに座るとパソコンのスイッチを押した。
「お、はよう…ございます。」
「おはようございます、桃原さん。昨日は遅くまで残業ご苦労様。」
こちらの様子は全く無視でデスクにあるパソコンの画面から顔を上げることもなく言う課長。
冷たっ。
そりゃ、課長はいつもこんな感じのクールな人だけど、昨日の今日でそれはないんじゃないの?
もしかして、昨夜の事って全部夢だったとか?
まさかの夢オチ?
いや、そんな事はない。
そっと唇に触れてみる。
未だ微かに残る課長の唇の感触。
うわっ、ダメだ。顔が熱い。赤面してくる。
こんな事では課長になんて言われるやら。
そっと課長を盗み見るとーーー
表情一つ変えるわけもなくキーボードを叩いている。
しかも今日はいつもより更にスピードが早い気がする。
本当にこのまま何もなかった事にされるんだろうか?
私だけが一人、テンパっててバカみたいじゃない。
ダメだ、ダメだ。こんな事じゃ課長に本当に叱られちゃうよ。集中だ。
私はデスクに座るとパソコンのスイッチを押した。



