寒さで目覚めた時には窓の外が明るくなっていた。
いつの間にかそのまま眠ってしまったらしい。
窓際に立ち、カーテンを開けると外はまだ薄暗い。
窓も開け冷たい空気を部屋に取り込む。
テレビで今年は暖冬だとか言ってたけど流石に12月に入ると朝の寒さがとても厳しい。
「よし、決めた。」
ひとつ大きく伸びをすると私は昨夜入りそこねたお風呂に入るべく一階へと下りていった。
「おはよう。」
キッチンにて忙しく朝食の用意をするお母さんに声を掛ける。
毎日の事だけど朝早くからご苦労様だ。
「あら、今朝は早いわね。あんた昨夜お風呂にも入らなかったの?お化粧そのままじゃない。酷い顔ね。」
「うん、残業で疲れてそのまま寝ちゃった。今から入る。」
お風呂場へ行こうとする私をお母さんが呼び止める。
「杏子(きょうこ)、あんた昨日、誰かに送ってもらったでしょ?玄関先で車の音が聞こえたわよぉ。」
相変わらず朝からテンション高いわ、この人。
「職場の上司だよ。残業で遅くなったから送って貰っただけだよ。お風呂入ってくる。」
「ふうん…」と何やら言いたげに頷くものの忙しいお母さんは朝食&お弁当作りにまた手を動かした。
取り敢えず、課長の事は黙っておこう。
うちの家族が絡むと何かと面倒だし。
浴室の冷たさに体を硬直させながらも、迷いを打ち消すべく一気に熱いシャワーを出した。
いつの間にかそのまま眠ってしまったらしい。
窓際に立ち、カーテンを開けると外はまだ薄暗い。
窓も開け冷たい空気を部屋に取り込む。
テレビで今年は暖冬だとか言ってたけど流石に12月に入ると朝の寒さがとても厳しい。
「よし、決めた。」
ひとつ大きく伸びをすると私は昨夜入りそこねたお風呂に入るべく一階へと下りていった。
「おはよう。」
キッチンにて忙しく朝食の用意をするお母さんに声を掛ける。
毎日の事だけど朝早くからご苦労様だ。
「あら、今朝は早いわね。あんた昨夜お風呂にも入らなかったの?お化粧そのままじゃない。酷い顔ね。」
「うん、残業で疲れてそのまま寝ちゃった。今から入る。」
お風呂場へ行こうとする私をお母さんが呼び止める。
「杏子(きょうこ)、あんた昨日、誰かに送ってもらったでしょ?玄関先で車の音が聞こえたわよぉ。」
相変わらず朝からテンション高いわ、この人。
「職場の上司だよ。残業で遅くなったから送って貰っただけだよ。お風呂入ってくる。」
「ふうん…」と何やら言いたげに頷くものの忙しいお母さんは朝食&お弁当作りにまた手を動かした。
取り敢えず、課長の事は黙っておこう。
うちの家族が絡むと何かと面倒だし。
浴室の冷たさに体を硬直させながらも、迷いを打ち消すべく一気に熱いシャワーを出した。



